バフチェシェヒール大学のテラスから望むボスポラス海峡の夜景
初日も二日目も、退場時には握手攻め、写真攻めにあったばかりか、片言の日本語で「素晴らしい舞台でした」とか「とても感動しました。日本がもっと好きになりました」と声をかけられた上に、「(次の次の公演地である)イズミルの実家に帰省する予定があるので、そちらでも絶対にまた観に行きます」と言ってくれるトルコ人大学生まで現れて、感激も大感激のうちにイスタンブール最後の夜は更けていった。
その夜は、感激疲れでグッスリ、といきたいところだったけれど、日付が17日に変わって間もなく、レギュラーでつとめているラジオ番組がある。人生初の「海外生中継」だ。日本では午前7時40分、トルコでは午前1時40分のスタート。電話回線の状況を心配しつつ眠い目をこすっていたものの、イスタンブールと札幌のスタジオをつないでいるとは思えないほどクリアな音声に、心底驚くと同時に一安心したのだった。
(次号へ続く)

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