海外文芸

丙午の女

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明治期から第二次大戦期のアメリカで、力強く生きた女たちの物語。
明治期に、新天地を求めてアメリカへ旅立った女たちの三代記。詩情あふれる筆致と珠玉のフレーズが胸を打つ。

【あらすじ】
  1902年、広島県。幼くして両親を失った丙午生まれのサヨは、地元の旧家である松原家へ嫁ぐことになり、次男の廣志が待つ新天地アメリカへと旅立った――
  1942年、カリフォルニア。第二次大戦の勃発によってサヨは、娘のハナ、孫のテリとともに、マンザナール日系人強制収容所へ送られた――
  物語は、この二つの軸を中心に展開する。運命と宿命を乗り越え、愛と自由に目覚める女性たちの姿が、詩情豊かな筆致で綴られ、随所にちりばめられた珠玉のフレーズが胸を打つ。縦糸と横糸のように織り合わさる二つの軸はやがて、美しいタペストリーのように、時空を超えて完結する。
  『マンザナールよ、さらば』で高い評価を受けた日系女流作家、ジャンヌ・ワカツキ・ヒューストンが満を持して放つ、壮大な歴史フィクション。

著者:ジャンヌ・ワカツキ・ヒューストン 
訳者:鳥見真生
定価(税込):2100円
発売日:2006年1月
46判 ハードカバー 580頁
ISBN4-434-07234-X

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