大胆かつ緻密なストーリー展開で読者を引き込む“歴史予言”小説。
工作員の謎の水死体、北朝鮮の独裁体制転覆を目論む一団、家族の行方を追い続ける実業家、拉致被害者救出に全てをかける男達。 彼らの運命の糸が、交わり、絡み合い、壮大なドラマが紡ぎ出される―。
【あらすじ】 1996年1月、佐渡島に北朝鮮工作員の溺死体があがった。 男の身につけていたある物が引き金となって、物語は動き出す。 大企業の会長である大月元治、札幌の弁護士である美馬孝明、元抗日戦線の闘志だったキム・タンジョ、そして非道な独裁体制の維持に汲々とするパク・サクヤン。 拉致被害者救出を巡り、様々な思惑が交錯する。