新版 絵はがきにされた少年

ジャーナリストの目と心が捉えた、豁然と生きるアフリカの人々――11章


内戦中のスーダンで撮影した「ハゲワシと少女」でピュリッツァー賞を受賞、
その直後に自殺したカメラマン。ルワンダ大虐殺を生き延びた老人の孤独。
アパルトヘイトの終わりを告げる暴動。紛争の資金源となるダイヤモンド取引の闇商人……。
新聞社の特派員として取材をつづける中で、著者は先入観をくずされ、
アフリカに生きる人々、賢者たちに魅せられていく。
アフリカ―遠い地平の人々が語る11の物語。
第三回開高健ノンフィクション賞受賞作品


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【著者紹介】
藤原章生(ふじわら・あきお)
1961年、福島県いわき市生まれ、東京育ち。北海道大工学部卒後、エンジニアを経て89年より毎日新聞記者として長野、南アフリカ、メキシコ、イタリア、福島、東京に駐在。地誌、戦場、人物ルポルタージュ、世相、時代論を得意とする。
本書で2005年、開高健ノンフィクション賞受賞。主著に「ガルシア=マルケスに葬られた女」「ギリシャ危機の真実」「資本主義の『終わりの始まり』」「湯川博士、原爆投下を知っていたのですか」。


「リアルなアフリカのルポルタージュでありながら、人間についての
胸をつかれるような切なさと深さに満ちている」(毎日新聞書評)



【目次】
第一部 奇妙な国へようこそ
1  あるカメラマンの死
2  どうして僕たち歩いてるの
3  嘘と謝罪と、たったひとりの物語
4  何かを所有するリスク
第二部 語られない言葉
1  絵はがきにされた少年
2  老鉱夫の勲章
3  混血とダイヤモンド
4  語らない人、語られない歴史
第三部 砂のよう、風のように
1  ゲバラが植えつけた種
2  「お前は自分のことしか考えていない」
3  ガブリエル老の孤独
文庫版(二〇一〇年)あとがき
あとがきにかえて
引用文献

読者の感想



藤原章生:著

発売月:2020年10月

定価:1870円(税込み)
46判、ソフトカバー
頁数:276ページ
ISBN:978-4-434-28068-9 C0095