『裂けた岬』、待望の改訂版
第二次世界大戦中に徴兵され、徴用船の船長として物資の輸送任務に就いていた黒岩亀吉(仮名)は知床半島沖を航行中に嵐に合い、真冬の知床の小屋に部下のシゲとともに取り残される。
飢えと寒さの極限状態の中、先に餓死したシゲの遺体を船長は口にする。シゲの肉で体力を回復した船長は、流氷の上を渡り、知床を脱出した。
新聞記者であった著者が15年間におよぶインタビューを経て書き上げた、人間の業を問い掛けるノンフィクション。
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2020年10月11日(日)13:00~14:30
札幌紀伊国屋本店 イベントスペースにて開催
【著者紹介】
合田 一道(ごうだ いちどう)
一九三四年(昭和九年)、北海道空知郡上砂川町生まれ。北海道新聞社に入社し、事件を担当。在職中からノンフィクション作品を発表。退職後は札幌大学、北星学園大学講師など。主な作品は『日本史の現場検証』(扶桑社)、『松浦武四郎北の大地に立つ』(北海道出版企画センター)、『北の墓 歴史と人物を訪ねて』(柏艪舎)、『現場検証 平成の事件簿』(柏艪舎)など。札幌市在住。