本書こそは、北海道文学の本流と呼ぶにふさわしい。
十勝岳を望む、北海道上富良野町。
美しい自然の中で、貧しくも心豊かに生きる子供たちの姿を鮮やかに描いた北海道文学の本流。
楽しいことよりも、苦しいことの多い思い出が心に残っています。
それなのに子供のころの思い出は、春雪にたわむれる陽射しのようにきらきらしているのです。
不思議でならないのです。(著者あとがきより)
小檜山博 推薦
ここに描かれているのは北海道の大自然の美しさと大きさである。
厳しい風土を背負い、強い絆で生きる人々の、心に流れる優しい野性が、現代文明を撃つ。