心の王者 太宰治随想集

太宰治没後70年。太宰治の全随想、序文・跋文124編を収めた随想集。

太宰治没後70年。
表題作「心の王者」のほか、「如是我聞」「もの思う葦」など
太宰治の全随想、序文・跋文124編を収めた初の随想集。

太宰文学の源となっていると思われる著者の考えや思いが随所に散りばめられた、太宰文学ファンならば、ぜひ読んでおきたい必読の書です。


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信じるより他は無いと思う。
私は、馬鹿正直に信じる。
ロマンチシズムに拠って、夢の力に拠って、
難関を突破しようと気構えている時、
よせ、よせ、帯がほどけているじゃないか等と
人の悪い忠告は、言うものでない。
信頼して、ついて行くのが一等正しい。
運命を共にするのだ。
一家庭においても、また友と友の間においても、
同じことが言えると思う。
(本文「独語いっ時」より)


太宰治:著

発売月:2018年06月

定価:2640円(税込み)
46版 ハードカバー
頁数:448ページ
ISBN:978-4-434-24684-5 C0093